皆さまこんばんは、プンクスです。
これまでなんどかお話している通り、景気は既に踊り場に入り、
やや悪化傾向に転じつつあります。
転職に関しても、景気が良い今のうちに動くべきとも考えられますし、
安定した監査法人の方が良いとも考えられますね。
今回、HUAWAY関係で気を付けるべき点が一点ありますので、説明を加えておきます。
それはOFAC sanction listです。オファックと呼びます。
OFAC規制に関しては、三菱UFJ銀行(https://www.bk.mufg.jp/tsukau/kaigai/soukin/OFAC_ryui.html)によれば下記のように解説されています。
米国の財務省外国資産管理室(OFAC)は、外交政策・安全保障上の目的から、米国が指定した国・地域や特定の個人・団体などについて、取引禁止や資産凍結などの措置を講じており、そうした規制はOFAC規制と呼ばれています。 OFAC規制は、米国人・米国金融機関を含む米国法人のほか、米国内に所在する外国人・外国法人に適用され、主に、米国で決済される米ドル建取引が、規制の適用を受けます。本邦でお受付する外国為替取引であっても、「制裁対象者」の関与する米ドル建取引等は規制対象となり、お客さまの取引が規制に該当した場合、海外の銀行からお取引を制限されるなど、その後のお取引にも支障が生じる可能性があります。 つきましては、下表のようなお取引は弊行ではお取り扱いができませんので、外国為替取引を行うお客さまにおかれましては、これらに該当しないお取引であることに十分にご留意・ご確認頂いた上で、ご依頼頂きますようお願い申し上げます。
こちら、米国財務省発の規制ですが、事実上日本の金融機関は漏れなくこの影響を受けます。
具体的には、下記に企業名や個人名が掲載されると、一切の海外送金(仕向、被仕向とも)ができなくなります。
https://sanctionssearch.ofac.treas.gov/
お金のやり取りができないことは致命的で、真っ当な海外取引自体できなくなりますので、ファーウェイは大打撃を受けることとなります。
これにより、日本の取引企業も連鎖して確実に大ダメージを被ります。
私は先日FATF関係を記事にしたように、外為(海外送金)については(会計士の中では)詳しいほうなのですが、今回の影響は非常に甚大であるという抽象的な表現以上例えようがなく、試算もしがたいです。
このOFAC規制が適用される可能性があるという声も聞こえるようになってきました。
この真偽についてはなんとも言えないのですが、適用されたら大変なことになります。
リーマンの時も、リーマンショックと呼ばれる暴落まで1か月のラグがありました。その後、サブプライムという問題が出てくるまでその存在を知らない方が多かったわけですが、このOFACについてもほとんどの方が知らないでしょう。
本ブログは転職に資する情報が主目的ですが、せっかくお立ちより頂いたのですから、個人資産を防衛するという意味でも、十分に備えをしていただきたいと思っています。