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倒産推移から読み解く景気の踊り場

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皆さまこんばんは、プンクスです。

昨日のブログで景気に関するお話をした矢先、本日はダウの大幅下落を受け、日経平均も一時1,000円を超す下落となりました。

今回は予想が当たったとかくだらない話をするつもりはなく、現状の状況を客観的に見定めたいと思います。

まず、下図の直近の倒産推移をご覧ください。

倒産推移

出典:帝国データバンクより抜粋

過去の動きを見ると、なかなか興味深いです。就職氷河期とリーマンショックの時期は当然に倒産件数が増え、長期間続いています。

この倒産推移は世の趨勢を正確に表しています。

すると、直近の動きはどうでしょうか。
2016年から完全に横ばいです。少なくとも減少傾向には見えません。

正に踊り場にいます。
倒産件数が低いところで反転せず推移しているので、売り手市場も継続しています。

しばらくずっと景気は良いとされてきましたが、最近は米中貿易摩擦も長期化の様相を呈しつつ、中東やトルコで問題が頻発しています。加えて、直近の景気を示す各指標は決してよくありません。今の現状は2007年頃のリーマンショック前年にも似ていると思いませんか?

現状、決定的な兆候はまだ見うけられませんが、市場は何か大きなクライシスを求めているように見えます。
きっかけがあれば、急転直下で下落する可能性もはらんでいます。今後上の青線が徐々に右肩上がりに転じる可能性もありますね。

市場はゼロサムゲームですが、市場が動くことで素人の多くは損をして、プロ投資家の多くは富を得るようにできているのは昔から変わりません。

上げ続けて空売り派を市場から退場させるか、急転直下で一般投資家の富を奪うかわかりませんが、株式市場がずっと20,000円超で変わらず安定して動かないということはあり得ないわけです。

今回の一斉株売りのような一気下落は最近よく見られますが、AI の進化とともにより堅調になっていくでしょう。

一般投資家のアノマリーに変わって、ソフトのアルゴリズムが似たような判断をしていると見られます。

このような動きはまだ想定の範囲内ですので、今週中で下げ止まれば落ち着く可能性の方が高いと考えます。

いずれにしても監査法人会計士も、民間の企業内会計士も、景気悪化に備えてそれぞれ備えをしておく必要があります。
これまでの景気好調時期が長かったこともあり、一旦不況に陥ると長期化する恐れも十分にあります。

監査法人会計士は適切な転職年齢を逃す可能性がありますが、一方で、リーマン並の不況がきたらただではすみませんから、監査法人に残っておくという選択肢もあります。
民間で首になるよりはいいかもしれませんが、監査報酬は民間からすれば削りたいコストにすぎませんから、間接的に遅れて影響を受けます。
このあたりでやる気より不安を感じる方は(悪い意味ではなくて)監査法人に留まる選択肢をとったほうが良いかもしれません。

どちらが良いという話ではなく、大事なのは自分が将来どのような会計士になりたいか、ですね。

 

 

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