皆様こんばんは。
昨年も多くの同期、上司が監査法人を去りました。
基本的に同期はマネージャー以上です。
やはりパートナーの壁は厚い模様。
ここで特徴的なのが、非常に縁故による転職が多いこと。主として仕事を通じて信頼が生まれるケースと、法人内の知人の紹介によるケースがあります。
同期に関してはその後日談も本音がよく聞こえますが、信頼に基づく紹介というものは紹介者との関係や、クライアントの関係など、どこかで無用な制約に縛られがちです。
自分自身が不満をもって紹介者に気遣って動けないケースはまだましで、非常に多いケースが、あいつは使えない、と期待された能力が発揮できず早期転職してしまうケースです。しかもこの場合、噂好きの監査法人では、人事しか話すことがないランチタイムを通じて、この手の話は実に驚くスピードで広がります。
加えて、意外に気付かないのが、縁故による転職を通じて一番得をするのは、雇用する法人です。次に紹介者と考えます。
なぜかというと、雇用する側は、通常年収の35%相当必要な高額の手数料が無料になります。紹介者は、たとえ無料でも恩を売ったことになりますが、このような無形の大きな恩は高くつきます。肝心の転職者が得るものは、手数料が不要になったり、転職準備が簡素で済んだり、転職に関するハードルが下がることのみで、転職後は上記のデメリットが待ち構えています。実はもっと高く跳べたかもしれないのに、比較なく、重大な決意をしてしまうことはややもったいないです。
転職にあたり縁故も良いですが、どうせ転職するなら広くご自身の評価を世で正しく評価してもらってから転職されると良いかもしれません。特に今はどこへ行ってもひっぱりだこのはずですから。