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転職活動前

監査法人から民間へ転職しないほうが良いケース

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このブログにおいて、転職後の企業内会計士のモデルケースとして内容、仕事内容や、転職を決めた後に手助けになるであろうお話については色々書いていきますが、基本的に転職を勧めることはしない方針です。
人生を大きく左右するイベントについて、私が背中を押すべきではないからです。

しかし逆に、転職しないほうが良い方については、いくつか言えることがあります。このように考える方のタイプは下記の3つです。

1.現状に満足している

転職するのは、今の仕事で満足しておらず、将来のビジョンを描いてのことのはずです。
今の仕事や職場で満足しているけど転職する、といったことがあるとすれば、きっと矛盾があります。本当は不満があるけどそれを考えたくないのか、単なる無計画です。

上記のような方ですと、転職したいのはなぜか?という面接で必ず聞かれる問いに、正しく回答できず、苦戦します。また転職後も、もともとの覚悟が足りないため、ちょっとしたことで前職と比べて後悔しやすいです。

この場合、本当に転職したいと思っているのか、2,3日空けて考えてみたらいかがでしょう。一時的にストレスを受けた結果の一時的なものかもしれませんよ。また、転職エージェントに相談するのも良いでしょう。

2.金儲けに興味がない。

リーマンショックの前、実に多くの会社は良好な状態でした。その後、多くの会社はどん底に突き落とされ、数年後東北の地震の後、復興とともに公共工事が増え、為替も改善し、日本は力強さを取り戻しました。そして外国人のインバウンドを経て、今は超売り手市場の人材難。

このような当たり前の流れを、監査法人では自分の懐と比例して実感することができず、傍観者として語ることになります。監査法人に影響があるとしても、翌年以降となります。

民間はうまくいけば、業績が上がり、報酬も増えます。逆に業績が下がれば、報酬も下がり、倒産リスクさえあります。私も現職のことなので懐事情の詳細は話しませんが、実に大変な時期もありました。

皆さまが所属するであろう会計士のポジションは、会社が生き残るという観点から考えることを常に要求されます。この点、共感するところが少しでもあれば、転職が合っているかもしれません。逆に企業発展のお金儲けに興味がない方は、会社が好調でも共に喜んだりすることができないので、慎重になった方がよいでしょう。

3.一人でいるのが好き

監査法人では、民間と比較して、人とのプライベートな関わりを一切もたなくても、仕事さえ確実であれば許容されることが多いです。
飲み会も嫌なら断る。忘年会さえ希望者のみ参加可。出たとしても余興などなくて気楽。年次の差による気遣いも希薄。などなど。

これと比較して、民間では、当然会社それぞれではありますが、全体的に監査法人より濃いコミュニケーションを強制されがちです。特に、転職組が他とのかかわりを拒んでいたら、恐らく良い仕事はできません。

人と積極的に関わって、信頼を得て、動かし、結果を出す。これは恐らくどの部署でも恐らく同じです。ここは会社評価にも大きく関わります。「寡黙だが仕事はできていた人」が、「仕事はまずまずだが、コミュニケーション下手で指導力不足な人」などネガティブな評価の烙印を押されることが危惧されます。

上記3点、もし思い当たる方がいれば、本当に転職すべきか、今一度熟慮ください。

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