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同期マネージャーに見る監査法人の出世と進路

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皆さまこんばんは、プンクスです。

今日は監査法人におけるマネージャーの出世と進路につき、現状を踏まえてお話ししたいと思います。

過半数の会計士は遅かれ早かれ監査法人を去りますが、ずっと残ってやっていくという選択肢を取った場合、多くの方はできることなら出世したいと思うはずです。しかしながら、大手監査法人では、マネージャーまでは皆時間の問題のようですが、パートナーは本当に厳しい。
私の同期では多くがマネージャーで立ち位置はそれぞれですが、皆同じような状況に直面しています。

そして、人に話すことは通常ないですが、当人は自分の評価が良く分かっています。同期トップクラスの評価で将来のパートナー候補なのか、その次のグループでいつかパートナーになれるかもしれないポジションなのか、それ以外か。

マネージャーにもなると、誰にも相談できないという今までと異なる悩みを抱えている方が多いようです。同期もライバルだったり、そもそも数も少なくなってますし、部下に相談するわけにもいきません。

苦しさを吐露できないと、ストレスが一気に溜まります。この年次は精神的に病んだ休職や病気も多く、もう知人が休職中と聞いても驚かなくなりました。また若くして亡くなった監査法人の知人も複数人います。監査法人の方々は上に行くほど逃げ場もなくなり、強烈なプレッシャーと日々戦っているものと推察されます。

ここで早々に出世についてはこだわらず、事故なく余生を送る方針に切り替える方もいるでしょうが、キャリアアップを望まれる場合は転機でもあります。最良のタイミングで①中小監査法人への転職②出向③民間への転職のいずれか決断されると、キャリア的にはより幅広い経験を積める可能性もあります。

この点、選択肢は企業内会計士だけでなく、大手から中小監査法人への転職もお勧めです。大手監査法人からマネージャーとして入り、環境が変われば、今までの固まった評価がリセットされ、新しい環境で再評価されます。
この環境の方が、将来パートナーになる可能性はずっと高いでしょう。

この点、中小の監査法人にも優秀な人材は変わらずいますが、パートナーになれる可能性というポストの数においては、中小監査法人の方が門戸が広いことが多いです。

年齢の問題もありますが、マネージャーになったばかりの方の多くは30代かと思います。今は40歳でも問題ないようですが、企業内会計士も含めた、より選択肢が広い転職適齢期は間違いなく30歳代です。ご自分の売り時としてのタイミングを冷静に見極め、動かれるとよいと思います。

また、知人に監査法人を3つも4つも渡り歩いている方がいます。この方は自身に何か問題があるわけでもないのですが、問題なく渡り歩けているので、監査法人に限っては民間に比べてやり直しは効きやすいと考えてよいでしょう。

因みに民間の企業内会計士においては、多すぎる転職回数はマイナス評価となります。私も書類選考の対応をする場合、3回以上転職暦がある方(次で4回目)の履歴書の場合、リスクが高すぎるのでどうしても厳しい評価とせざるを得ません。なお、世間一般ではそれぞれ就業していた期間も大事ですが、1,2回までは問題ありません。

心身ともに健康あってこそ良い仕事ができますので、お体はお大事にしていただき、お互い良い会計士生活を送りたいものですね。
どの仕事を選択しても頼られる会計士は忙しくなります。私もこのブログをつらつらと書いているのも深夜が多いですが、仕事もブログも、能動的に行う仕事であれば、精神的には疲れず、酷い疲れにはなりません。もし苦しい方がいたら、大事になる前に逃げ場所を作っていただき、将来を見据えて頂ければと思います。

 

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