皆さまこんばんは、プンクスです。
昨日22日読売新聞に、フェラーリなど高級外車の売却益未申告に関するニュースがありました。一例では900万円の売却益とありましたから、結構な金額ですね。
減価償却費の概念もわからず、計算方法もわからない経営者が多いでしょうから、中には故意ではないケースも一定数あるでしょう。しかしながら、まあ大丈夫だろうと軽く考える方が相当程度いると推察されます。
ここで、多くは個人の確定申告を通じて顧問税理士がついているはずですが、機能していないことがわかります。
確かに、車が変わったかどうかについては税理士が見抜くことはできませんのでこの点は限界があります。
しかし、外車を売却した場合の処理なんて、ごくごく基本的なことです。これは経営者であれば知っておくべき範囲の論点ですから、そのような常識の範囲内の知識があるか否か、または法令遵守の意識があるか否か、正確に把握した上で付き合うという対応が求められます。
会計事務所側は日々来社して指導するケースは少なく、会社にわざわざ来社する日は良くて月1日がいいところで、できれば来ないように済ませようとすると思います。いざとなったら税務調査の立会をしますが、ここで大きな失態があればトラブルのもとです。
このような経営者リスクについては個人のモラルと能力に関わるところで、AIとは関係しませんので、今後も継続的に同様の事象が発生するでしょう。
では、我々はどのようにこのような個人や法人と付き合うべ気でしょうか。下記にリスクが高いと思い当たるケースをまとめます。逆は逆で、該当しなければリスクが減ります。当然という内容も含まれますが、チェックリストとしてやくだてていただけ
経営者の誠実性を見抜くポイント
・役員報酬
オーナー企業の中には、取引規模に比して一人だけ尋常ではない報酬をもらっている会社もあります。堂々と多額の報酬を得ている方は税金に対しても小手先のテクニックが好きたっだり豪快に節税する傾向があります。不正リスクも高い方に入るでしょう。
・業績不振
生きるために不正をしよう、お金を貯めようという強い動機が働きます。かなり不正リスクの危険は高いと考えられます。
・華美な生活
見栄を張る傾向がある方は交際費も多いです。一方実はお金がそれほどなかったりしてもそれを見せないので、不正リスクは高くなります。
・事業拡大
事業をどんどん拡大していこうという強い野心をお持ちの方は、自らの目的を達成するために自他ともに厳しい納期管理を行い、使える手段を幅広く探してあらゆる手段を使いますのでリスク大です。
・取引先の業種
取引先の業界が全体としてコンプライアンス意識が低い場合、先方の低い内部統制に引きずられやすく、リスク大です。
上記傾向から、経営者の誠実性に影響を与える要素として、「自らの所得へのこだわり」、次に「会社発展のための強すぎる野心」がわかりやすいところです。
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このような特徴を持つ方は、見えないところで裏の顔があったり、個性を把握できないこともあります。広く営業をしている駆け出し独立会計士は、よく怪しい業種の方からお声がかかるようです。ここで言う怪しいとは、不正リスクが高い方の事を指します。
後々責任を追及されてトラブルになりかねませんので、このような仕事は受けないという勇気も必要かと思われます。