みなさま、こんばんは。
会計士がいざ民間へ転職した後、ほぼ確実に得られるもの。
何を想像しますか?
まず何より大きいものは実務経験の蓄積と考えます。
例えば経営企画をやりたいという方は多いでしょうが、そのような仕事は
監査法人からの転職組には通常求められず、多くの会社では叶いません。
仮にエージェントにお願いして紹介してもらっても、通常は舐めるなと一喝されたような態度で門前払いされ、時間を無駄にすることになるでしょう。
但し、経理・財務での経験を得た後、結果を出した後に社内で異動、
またはしかるべきタイミングで再び転職によれば、そのポジションを得られるかもしれません。
この実務経験はクレジットヒストリーのようなもので、経験を早く積めば、将来への道も広がります。早いうちに挑戦すれば、例え失敗しても、ある程度立ち直れるのが会計士ホルダーの利点でしょう。
しかしながら、どの職種への転職にしても、準備すべき心構えがいくつかあります。
- まずは態度。先生とちやほやされた過去は忘れる必要があります。そもそも多くのクライアントは監査に感謝をしておらず、会計士と言っても特段敬意はありません。
特に民間実務経験がない方は、基本的なところから頭を下げて聞く必要も生じます(会計ソフト操作に不安がある方も多くいると思います)。このあたりでつまずくと、大怪我をすることもあります。 - 仕事面ですが、評価軸が異なります。生き残るための政治色が強くなることが多い。どんな汚い手段を使っても蹴落とす方が相対的に多いです。ですので、首にならないよう十分に能力を発揮するか、政治力を負けじと発信する必要があります。そもそも募集しているポジションは退職した方の穴埋めで、人的な関係で難しいポジションであることが多いです。定年退職予定の方の引継ぎなどであれば、難易度は下がるでしょう。
- 結果が出て認められるまで、有給は極力控えたほうが無難です。会計士はマネージャー職以上の待遇であることが多いと思います。部下を完全に掌握し、安定するまでは隙は見せては駄目です。掌握したと思っていたら、実は違ったということも多く、腹の底まではなかなか見えづらいのが実情です。
会計士は全体的に心理的余裕がある方が多いと見受けますが、心のスキマがある方も多いです。喪黒さんのような方にドーンとやられますよ。慣れればドーンとする方になりますし、ならなければなりません。これでうっとストレスを感じた方は、少し様子を見ましょう。監査法人で続けたほうが無難かもしれません。