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監査法人を出た後に非常に役立つ経営学

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皆さまこんばんは、プンクスです。
今日は会計士試験の選択科目のお話です。

ただ、合格必勝法というより、実務に入ってからのお話です。
会計士試験の選択科目に、経営学、統計学、民放がありますが、
これら3つはどれも非常に実務上有用です。特に私は民間での経験期間が長く、色々な業務を経てきましたので非常に実感します。

このうち、私が選択した経営学について具体的にお話しします。

経営学は選択する方が一番多い科目です。理由としては、勉強する範囲が狭いということが主要因に挙げられますが、これに加えて経営学自体が面白いとも言われます。

この経営学は、経理とは違い、経営学実務という言葉は聞きません。あくまで経営学の知識を用いて実務に反映していくのみですので、会計士試験のために勉強した内容を、そのまま実務に落とし込むことが容易です。

例えば、人事制度でよく、マズローの五段階欲求の話は具体例として挙がります。あとハーズバーグの動機付け要因、衛生要因も同様によく挙がります。これは会計士試験合格者であれば当たり前に知っている論点になります。

以前、某大手人事コンサルに多額のフィーを払ってお世話になった際、自慢げに「給料を上げても実はプラスの効果は生じないんですよ。」とか説明していました。上記は給料の衛生要因のお話ですね。

簡潔に説明すると、仕事自体の内容やモチベーションといったものは動機付け要因というものに直結し、これを満たせば0から1になるイメージです。給料はどちらかというと不満を生じる要因であり、十分に満たすことで0になるが、十分でないと-1になってしまうイメージです。会社としては前段の動機付け要因を目指すべき、というものです。

上記は経営学を知っている方からすると、何をこんな場で基本的なことを言ってるんだと感じます。コンサルのマネージャーだけあって話し方が上手ですが、内容自体の説明が浅くていまいちピントが外れている。

でも、当然と言えば当然ですが、もともと内容を知らない方は役員含め、ありがたそうにメモに残すわけです。結構なお金払ってますから、複雑な気分です。

このように文句を言っておきながら、いざ自分が経営学の知識を引用して説明するときになると、自分にも有利に働きます。自分は理解して話しているので、聞き手はまず反論できません。

経営企画にて様々な戦略を立案していく過程において、経営学を基礎とするわけではないですが、企画を行う際の説明時の引用として非常に役立ちます。会計士の方々は、試験勉強で内容をしっかり理解して覚えているので、そのレベルたるや相当なものです。

あと、皆さま実感あると思いますが、会計士試験における予備校の経営学の授業は総じてレベルが高い。内容を丸覚えするのではなく、本当に経営学を勉強するスタンスで、非常に有用です。

このような使える学問があるにもかかわらず、経営学は監査法人で残念ながらその成果を発揮する場はほとんどありません。これはある意味もったいないですが、いやらしい話、せっかく勉強した知識を使わず知識が陳腐化していくわけですから、ライバルが減るとも考えられますね。
まだ数が少ない企業内会計士の力の見せ所かもしれません。

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