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監査法人から企業内会計士へ転職後の年収増減

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皆さま、こんばんは。
プンクスです。

今回は、監査法人の年収と勤務年数から、企業内会計士へ転職後の年収増減を推定し、有利なタイミングを検討します。

監査法人で何年経験したかによって、転職時の待遇も影響を受けます。
もちろん人それぞれ、案件しだいなのですが、監査法人で1年ほど経験したスタッフでも、本当に優秀な方であれば転職で大幅年収UPし、それなりの会社のマネージャー職につけるか、というとそのような可能性は低いです。

なお、下記の趣旨は監査法人の勤務年数で転職後の期待値が変わることをお伝えしたい趣旨です。

監査法人の年収傾向については日々変わるものであり、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手していません。直近の事実に裏を取っているわけではありませんので、その点ご了承ください。

勤務年数別 監査法人と転職後の企業内会計士案件の年収比較
年次 監査法人 年収参考
残業込(万円)
備考 転職後の年収増減傾向
1 550 評価されないので省略。
2 600 ほとんどが良くて維持または下がる。
3 600 ほとんどが良くて維持または下がる。
4 700 シニアの壁 転職タイミングとして説明しやすく、維持が容易。
5 750 年収アップを要求できる。
6 800 1,000万円を超える案件に応募可。
7 800 1,000万円を超える案件に応募可。
8 900 1,000万円を超える案件に応募可。
9 1000 マネージャーの壁 以後これまでの人脈、実績によりピンキリ。

上記でお伝えしたい傾向は下記3つです。
自分の一番有利な売り時は、私の感覚として、生命保険の有利な解約返戻金受け取りタイミングと似ています。

①経験2年未満のスタッフレベルは転職活動しても、辛い思いをすることが多いです。試験管の面接官の先入観も影響します>
私でも残念ですが、「我慢強くないのかな?」「他にまだやることがあるのでは?」など考えてしまいます。

②会計士実務終了試験の前後、シニアになってからが、自分の売り時だと思います。シニアになり、次にマネージャーになるまでのどこかにベストのタイミングがある方が多いはずです。
何より会社側も、「会計士」として採用できます。
会社側も独り立ちしたと公式的に認識しやすいんです。

因みに、シニアの期間が長く、マネージャーになれない、ごく平均的な評価の方は多いと思います。法人内では目立つのかもしれませんが、面接において気遣いは無用です。現時点での相場というのは外部からはわかりません。

③マネージャー以後は、本当に腕次第です。よく退職された方に話を聞くと、多くはこれまでの人脈を使って何かをされている方が多いですね。

この儲けは人それぞれでしょうが、企業内会計士側から言えることが一つあります。マネージャーだろうが、シニアマネージャーだろうが、これ以上の役職では全て期待される能力で評価されることです。

誤解を恐れずに言うと、現場を取り仕切るマネージャーのほうがパートナーより、給与が低いにもかかわらず、能力は高いことが多いですよね。この手の
現場の愚痴は今も昔も非常に多いです。

私自身、会計士としての民間実務経験の長さから色々な案件を紹介されますが、
1,000万~1,500万円のヘッドハンティング案件が非常に多いのが実情です。

上記のような案件は実務経験豊かなシニアであれば十分応募できるでしょう。②の状態であれば年収アップが期待できますね。③であれば、パートナーなどの年収と天秤をかけると、決して期待値が高いとは言えず、転職後リスクも考えると微妙ですね。

このため、こと転職タイミングにおいては、②か、③の早い段階での転職が一番有利な自分の売り時ではないかと考えています。

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