皆様こんばんは、プンクスです。
私は仕事上、UAEとは非常に縁深く、
小規模ながらUAEに会社設立して、現場指揮しています。
この過程で、数多くUAEに行く機会があるのですが、日本とアラブは国際関係も良く、
また実際の国際取引も多いです。私もこの国が好きで居心地が良いです。
夏は暑いですけどね!(ピークでは50度近くに達し、半年ぐらいずっと暑いです。)
UAEについては語ることは非常に多いのですが、今回はラマダンについてお話します。
ラマダン=断食と説明する方もいますが、厳密には異なります。
イスラム社会で使われるイスラム暦(ヒジュラ暦)は354日で、我々が使う太陽暦の365日とは異なります。
このイスラム暦の9月が「ラマダン(Ramadan)」であり、ラマダンは「聖なる月」として、飲食・喧嘩・喫煙・性交渉などの
「欲」を断つことが求められます。なお、現地ではラマザンと発音した方がしっくり来るような気がします。
上記のズレから、「ラマダン」の期間は毎年11日ずれることとなります。
今年2018年は5月15日~6月14日がイスラム暦のラマダン月です。
既に暑い!私は今年も仕事の都合上、ラマダン中のUAEドバイへの渡航となりました。
この時期は日中、街中でイスラム教徒以外でも飲み食いしてはいけません。
レストランも多くは閉まっています。
知らなくても、うっかり捕まったら刑法の基づき2,000AEDの罰金です(妊婦・老人は例外あり)。
日本円は凡そ30倍した金額です、厳しいですね!
ドバイは人気の旅行先ですが、この時期に家族で行くには適しません。
しかし、これを理解しており、逆手に取れば、安くドバイを満喫できます。
ラマダン中は、やや観光に適さない見返りとして、下記のお得なメリットがあります。
ラマダン中の渡航メリット
・フライト料金が極めて安い。(エミレーツ航空で普通にとっても往復10万円はまず超えないでしょう。)
・ホテル代が極めて安い。(高級ホテルから普通のホテルまで軒並み安い。1泊1万円は超えない。)
・観光も比例して安い。
・ラマダン直前に各モールで開かれるバーゲンが本当に安い!!!
・夜間19時以降は制約がなくなり、お祭り状態になる(いつも通り飲み食いもできる。)
一方、ビジネス上は大きなデメリットがあります。
日本人で居住ビザを持つ者は、半年に一度は渡航しないと、ビザを維持できません。
この他、対役所で本人が直接対応する必要がある業務が多いのですが、
ラマダン中は役所が早く閉まります。短縮後の短縮就業時間で多いのは9時頃~14時頃でしょうか。
また、仕事中もゆったりしていることが多いです。
窓口が3つあり、1つは稼働しているものの、1つはおしゃべり、1つはスマホをしていて、非常に待ち時間が長くなったことがありました。
ここでも皆、黙って大人しく待つことが要求されます。「喧嘩」もラマダンで禁じられていることが影響しているかもしれません。
この寛容さは日本ではありえない光景ですが、日本から遠く離れた地で、
全く異なる価値観の下で仕事するのは自然とリフレッシュされますよ。
もしこの地でのお仕事にご興味あれば、是非一度機会を作って、
まず旅行へ行ってみてください。色々掴めるところはあるでしょう。