皆さまこんばんは、プンクスです。
最近の売り手市場を反映して、
「辞めたくても辞められない」方が増えてきています。
監査法人でよく引き止めに合うお話がありますが、こちらは大抵綺麗です。
上の方が、ちょっと飲み行こうか、、、とか言って、尤もらしいことを飲み屋でお話した後、結局去ることになっても、ほとんどのケースでは意志を尊重して、盛大に送別会をやってくれて綺麗に去ります。
民間においては全く異なります。
年収上昇、職階上昇に至る短絡的なものから、妨害工作まで何でもありです。結局辞めることになった社員が裏切り者になったりすることも多々あります。これは中小にいくほど顕著なようです。
飲食業界ではバイトなども含めた話になりますが、よくトラブルを聞きますね。
この点、理由はともかく会社に必要とされすぎている方、を対象に、
法に照らしてできるだけ綺麗な去り方を考えてみたいと思います。
まず、基本的なことですが、皆さまの多くは正社員として「雇用期間の定めがない場合」でしょう。この場合、2週間の期間をおいていつでも退職の申し出を行うことができます。(民法628条に基づく。)
たったの2週間です。
多くの会社は、その方が必要とされている前提において、2か月程度求められることが多いです。場合によっては、平気な顔をして3か月以上求められます。
これは、その方の後釜を探す必要がある場合、どれだけ急いでも内定まで1か月程度(募集依頼→連絡→面接→内定)かかり、入社までは更に1,2カ月かかるからです。
これはあくまで面接が極めてうまくいった場合の話で、通常はエージェントからの一発目の書類で決まることはあまりないですし、望ましくないです。比較もしていませんしね。
よって、遠慮がちにしているとどんどん付け込まれます。スムーズな退職とするために以下のことを心掛けるとスムーズかもしれません。
・書面で提出
他社で内定が出ており、辞めることがほぼほぼ決定している場合など、必ず書面で提出しましょう。口頭は会社の説得などが余計に入ったり、望ましくありません。
通常、一度退職意志を口にした場合、その会社にはいないほうが良いです。心のどこかで、いずれ去る人という外様の印象を与えてしまうからです。
このため、口頭で退職を口にするという行動自体、必要ないと考えます。
・引継ぎ書を丁寧に作成しておく。
辞めるということになった場合、会社側が本気で引き止める理由は、その方がいなくなったら会社の運営に支障が生じると感じるからです。
ですので、この不満が怒りに変わって自分にふりかかってくる恐れもあります。
このリスクを最小限にするためには、辞めると決まったら徹夜でもなんでもして、丁寧詳細な引き継ぎ書を作成しましょう。
これで会社側の理解を得やすくなります。
・賞与支給直後は避ける。
これはケースバイケースですが、賞与支給後1か月以内の支給は、このやろう!という負の思いを倍増しかねません。特に、経営者と近いポジションで仕事している方ほど、この被害を受けやすいです。
自分の職種、会社の社風と照らして地雷を踏まないようにしてください。
・辞める理由を工夫する。
退職の真の理由で、よくあるケースは下記の通りかと思います。
・経営者の考え方に支持できない。 ・自分の能力を正しく評価されない。 ・会社の未来が真っ暗。
このような真の理由を伝えても双方とも何の得にもなりません。
辞める会社ですから、理由については、できるだけ控えめにして去りましょう。
この点ばかりは、人を傷つけない嘘は、、、
というお話もありますね。トラブルになるよりはこちらのほうが良いでしょう。